オリンピックを見ながら、スポーツ観戦ってのは贅沢な趣味だなと思う。
日本でプロ選手、もしくはアマチュアのトップ選手として活躍してる人に限らず、例えばプリマバレリーナとか、オペラ歌手とか。そういう人たちを育成するシステムって、日本では完全に民間に依存してるんだよね。つまり、今最前線で活躍している人はみーんな、「おけいこごと」の延長線上で、こういうスポーツをやったり仕事をしているわけ。
ロシアのバレリーナなんか、国立のワガノワとかのバレエ学校に入って、そもそもそこに入るまでも大変なんだけど、そこから入っても全員が卒業出来るわけじゃなくて、選別されて。プリマになって踊るだけで生活出来るのなんかホント一握りでしかないわけ。でも国が「バレエをする人」ってのがどういう人かをちゃんとポジションとして認識しているから、文化のサポート体勢があるわけで。元東側のとことかはそういうシステムが生き残ってたり、今指導者になってる人たちは昔のシステムで育ってきた人だろうから、人から人を通じてシステムは生き残るんだろうなと思う。
だけど、日本って全部お稽古色が強いんだよね。はじめっから「プロ(※それを職業にしていくと言う意味ならアマチュアでも)になりたい」と本人が意識している事もそうそうないだろうし、そういう土壌も少ないと思う。どうするかは国やスタッフじゃなくて本人次第。別にやりたくなくても無理矢理やらせるとかそういうのも無いし。それに費用だって自腹だもの。国の支援って、ちょっと文化庁とんちんかんな方向に走ってるし。
そうやって、ちょっとずつお稽古を頑張って、長く続けて、普通の人が遊んだりしてる時間も練習に費やして、全日本でも1桁台とかになってはじめて、オリンピックの出場権を得たりして。競技によったら、出場権すらそれだけがんばっても取れないものだってあるのに!
今年のローザンヌだって、3人日本人がファイナルに進んだけど、みんな普通のバレエ教室の子たち(海外に既に留学している子も含めて)だもの。日本には世界に誇れるダンサーがたくさんいるのに、その人たちの支援はほぼないんだよね。新国立劇場の研修所は「既に完成されたダンサー」を集めているだけだもの。
トップになるまでに人生の膨大な時間をかけている人たちに、結果が「一般人の満足のいくもの」ではなかったからと云って、他人がその人たちを批判する権利は全くない。
だって私も含めてみんながやってるのは「高みの見物」だもの。スポーツ観戦なんて言ってるけど、全然褒められた事をしてるわけじゃない。むしろ他人の努力をえらそうにぬくぬくと見ているだけの話だよな。ホント失礼なんじゃないかと思う。
勝者には祝福を。そして全ての選手に賞賛を。
確かにオリンピックのメダルは全てに勝る。だけれど、それが全てじゃないこともわからないのかと。
そう、私は考えるんですよ。
(※敬称略で行きます!)
ペアは自分の予想とは(ミクシイに上げてた)ちょっと違いました。でも予想は難しかったけれど、私としては本当にすばらしい演技が見れた事に満足しています。
どの選手も、これが全ての終わりではなく、これが全ての始まりで有りますように。
あと男子!朝から見ようとワンセグのタイマー設定してたら朝いちばんに目に入ってきたのはカーリング女子。カーリングをまともに見たのもはじめてなんだけど、カーリングの最後の方のエンドを放送してたから、ショートの第1グループ見れなかった・・・・涙。
さて。個人的展望。
なんか上位の並びを見てるとトリノの女子SPを思い出すんだよなー。(トリノのときは:コーエン、スルツカヤ、荒川が1点以内に収まって、4点差で村主が追いかける展開)
まず昨日のショートで、有力候補の中でも4回転をクリーンに決めてくる
ブライアン・ジュベール(フランス)18位
トマシュ・ベルネル(チェコ)19位
ジェレミー・アボット(アメリカ)15位
の3人がジャンプミスが響いて大幅に出遅れる展開になりました。
ベルネルにいたっては第1グループ1番滑走、アボット、ジュベールは第2グループの滑走になります。
「えー四回転飛べるんやったら完璧にきめたらええんちゃうの?」と思われるかもしれませんが、滑走グループが早いと演技構成点が出にくい傾向にあります。
また、演技構成点はプログラムの難度よりも完成度を上げないと出ません。しかもベルネルはシーズンの試合を追う毎にクリーンな演技が出来ていないので「ちゃんと演技をまとめられない選手」と審判団に見なされてPCSが下がっている傾向に有ります。
しかも滑走順が早いと、難度を上げて点数を出しておかないと、後から滑る選手に点数を抜かれるので結構大変です。プログラムとしての難易度か、今出来る自分にとって100%の完成度か。どちらを取るか、戦略としてかなり重要になってきます。
そして、最終グループと入賞圏内の数選手について。
現在のSP順位が
エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
エヴァン・ライザチェック(アメリカ)
髙橋大輔(日本)
織田信成(日本)
ステファン・ランビエール(スイス)
ジョニー・ウィアー(アメリカ)
パトリック・チャン(カナダ)
小塚崇彦(日本)
ミハル・ブレジナ(チェコ)
で、上位3選手の点差が1点以内に収まっています。
まず90点台の上位3選手の第1集団、首位から5点差程度で追いかける80点台の第2集団(織田、ランビエール)80点前後の第3集団(ウィアー〜ブレジナ)にわけられます。どの選手にも言える事なのですが、
「4回転ジャンプを決める以前に、それ以外のジャンプを完璧に決める」
ことが上位に食い込む条件になります。
具体的に言うと、トリプルアクセルを含めた6種類の3回転を決めることなのですが、これがなかなか難しい。ランビエールはトリプルアクセルが苦手でSPではダブルにしているほど。チャンも昨シーズントリプルアクセルからのコンビネーションジャンプは試合でほとんど決めていません。成功したのは四大陸選手権の3A-1Tです(といってもこれじゃあ・・・と言う話。)他にも課題にしている選手はいます。小塚とか。
ただ、6種類の3回転だけだと、技術点としては横並びになってしまいます。PCSは地元開催もありチャンには甘く出る可能性、大いにありです。そこで他人と差を付けるために必要になって来るのが【4回転ジャンプ】というわけです。TESはPCSと連動しているので、「難易度の高いものを完璧に決める」と、PCSの底上げになり、高得点に繋がってきます。
で、4回転。まずプルシェンコは確実に決めます。つーかプルシェンコが失敗するとことか見た事がほとんどないです。技術点では確実にぶっちぎり。
プルシェンコ以外の4回転を飛ぶ予定のメンツはこんな感じです
飛ぶ→高橋 織田 ランビエール 小塚
飛ばない→ライザチェック ウィアー チャン ブレジナ
まず、4回転を飛ぶと言っている選手で注目すべきところは
「4回転の成功に関わらず、他のジャンプをクリアに決められるか」
です。4回転成功してもそこでアドレナリン出し切ってほかがぐだぐだになってしまったり、はじめのジャンプがダメでそこから連動して他のジャンプもダメになってしまうと(後者はGPFフリーの高橋選手パターン)最悪のパターンになります。
特にランビエールは3Aを飛ばない分、その分の差を4Tで埋めているので、ジャンプの成功は大きな鍵を握ります。
そして、飛ばない選手。これらの選手はいかに完成度を上げられるかにかかります。難易度は劣るが完成度で勝負です。
実際のところ、プルシェンコも4回転を決めて、かつ他のジャンプも全て完璧!にはなってないんですね。Lzがダブルになってたり(ただし回転不足判定とかではない。)するんですが。だから今男子には「4回転と、3回転6種類完璧に決められる」選手はほとんどいないんです。というか、アボットはそうだったの・・・全米のは完璧だったの・・・・。
おそらくプルシェンコが鉄板なのは固いですが、それ以下はいかにミスを減らすか。減点されなかった選手が勝つと思います。
