■1月16日
朝6時すぎ、新宿に落とされる。はやいい
携帯の電源をいれると、大阪芸大の友人Tからの昨夜に届いていたらしいメールを受信。
「ワタシいま東京に向かっている!」
ん?
「今東京着いたよ!」と今更ながらに返信してみる。入れるお店をきょろきょろと探す。
「ワタシ新宿駅のマクドナルド!」
ん?
目の前にはマクドナルド。
偶然とはすごいもので。
店に入ったら本当にいるんだもの。
お互いの今日の予定を確認して、Tも午前中私に付き合うことになる(笑)
私の今回の東京行きの目的は、
アーティスト・イン・児童館でした。
水都大阪で出会った臼井隆志くんが立ち上げたプログラムです。
現在、練馬区立東大泉児童館を中心に展開をしています。
プロジェクトのひとつに、「ことばのかたち工房」という、
西尾美也さんが水都で行ったワークショップの内容があります。
水都のシフトに入っていろいろワークショップのサポートをしたけど、
ここまで濃密なコミュニケーションがとれる上に、構造が深くしっかりしているシステムはありませんでした。
(あるのかもしれないですが、個人的には)
ワークショップというよりは、作品なのかな。
作家が用意したことばから自由に発想していき、古着でかたちをつくる。
このワークショップに出会えたこと、西尾さんや臼井くんに出会えたことは
水都大阪のサポーターをしてよかったと思えた気持ちの半分くらいを占めています。
もう半分は今関西で起こっていることたちかな。
この、同じ「ことばのかたち工房」を用いて児童館でどう展開しているのか、
この目で見たいと思い、今回スタッフに入れてもらい、参加しました。
ってことで、事務所に迎え入れてもらう。
あたたかい歓迎にうれしくなる。
水都でサポーターをしていたNさんが北海道からきてた。
水都サポーターの比率がぐんぐんあがる。大阪と北海道。
ここでも起こる、水都化現象。
Nさんは、会期中に客として遊びにきていた私の大学の友達が仲良くなっていて
一度挨拶をした関係。
ということで、絡むのはほとんど初めて。
しかしNパワーですぐに仲良くなる。すごいな。
少しゆっくりしてから児童館に向かう。
でねーここからビビってカメラ持ち込まなかったから記録が手元にないんだーははは
だから、臼井氏のブログアップ待ちで。彼の文章はおもしろいのです。
そして今回はすごい映像があるんだよ!楽しみなのです。
水都でやるのと、児童館でやることの一番大きな違いですが。
水都ではもちろん、ワークショップをするために人がやってきます。
だから始めに説明することができるし、集中して取り組んでもらいやすい。
どんなものをつくるか考えてからプランに起こし、それを具現化させるという形式をとりやすい環境にあります。
児童館では、みんな遊びにきていて、その中に私たちが突っ込むかたちになります。
だから説明をすることは困難。上手く誘導していくことが必要になってくる。
普段からこどもと言われる人たちと触れ合っていないから、
普段どういうコミュニケーションが行われているのか全くわからないので
臼井くんと彼らのコミュニケーションはとても不思議に感じた。
きもい、死ねと言われるのは当たり前なようで、
でも私には少し、抵抗があったりする。個人的な感情としてなのか。
そんなことを言いながらなついている姿をみると愛があるからいいのか。
今回は「思わぬ発見」「すごいオレンジ」「すける対策」「衛生的」ということばが用意されていました。
「思わぬ発見」は絶対つくるというのが今回の目標。
スタッフが聞く、「最近なにか思わぬ発見した?」
みんなが遊びながらも答えてくれる。
でも私は特に思いつかない。むずかしい。
この遊ぶ場所で優先されるべきなのは、考えるよりも手を動かしてみることなのです。
だから特に思いつかないので、つくりやすくするために行っている古着の解体をしながらかんが
さっくり。
考えていたら勢いで人差し指を自ら切る(笑)
あれーこれ紙切りバサミじゃないのーえ?これも切れ味抜群な裁ちバサミなの。あ、そう
菊地さん(スタッフ)に絆創膏をもらう。世話を焼いてもらう。
そんなことをしていると隣でNさんが解体していた布に伝線が入った。
あ、おもしろくなりそう。
ってことでもっと伝線いれてやろうと私とNさんで綱引き開始。
そしたら集まってくるわくるわ。
綱引きじゃなくていろんなところを引っ張り合い。
さっき切ったところから血がにじむ。
でもおもしろい。
ちょっと手を離して転倒しないか不安にもなってみつつ、
布が(伝線が入って伸びるということはニットだったんだと思う)ほつれて広がり始める。
そこからがすごかった。
引っ張り合いをやめて、みんなでどんどん広げる。
クモの巣みたいになっていく。
糸がふわふわしていてすりすりする。
広がりすぎないように、広がって不安定になっているまわりを
偶然、他のグループが解体してつくっていた紐をつけていく。
(ここでTが本来の目的のために児童館を出るが手を離せず見送れなかった、申し訳ない)
なんだか現代美術みたいだった。
横幅2mくらいになって、おくところがないので、壁に引っ掛けてみる。
そこからクモをくっつけたいといってクモをつける人がいたり。
横にさらに布を引っ掛けてみたり。
解体から創作がはじまる。
この流れがすべて「思わぬ発見」であって、かたちが完成していきました。
この瞬間に立ち会えたのは貴重な体験ですな。
水都では考えてからつくるから、こういう流れには絶対ならない。
そんなこんなで、
午前中に半分以上広げて、残り仕上げて1時か2時。
目標を早々に達成させちゃうのである(笑)
そのあとはのんびり、
「衛生的」を考えてあほなことしてたり、手伝ったり。
いろんなところでいろいろ起こってたみたいです。
私の目線でいうと、今回はこんな「ことばのかたち工房」でした。
こどもたちとのやりとりがすごく自然で、
(それは彼らが壁をつくらないというのが大きいのだけれど)
それをやらないといけない、みたいになっていないのがいい。
だから私も自然にとけ込めて、あそこではみんなフラットになる。
大切な記憶になる日だろうと思う。
今後どんな形になるかわからないけれど、
この、アーティスト・イン・児童館に関わり続けたいと思った日。
事務所に泊めてもらって至れり尽くせりな日。
minster3ish◎gmail.com
(◎→@)
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