- 2009年8月30日 05:33
- 徒然手羽話
今日は「選挙」「24時間テレビ」「グッドデザイン」をキーワードに書いていきます。
はたして、話がつながるか?
知り合いのフリーデザイナーが以前こんなことを言ってました。
「選挙はありがたい」
選挙が近づくと「ポスターやチラシのデザインをしてくれ」って話がフリーのデザイナーのところにやってくるんですよ。
そんなに凝ったデザインもできないから、写真をフォトショで修正(ホクロやシミを取る、髪を増やして黒くする、黒目を大きくして優しい雰囲気にする等)して、ありきたりのデザインをするだけで結構な金額をもらえるそうで。
「選挙特需」なんだそうです。
「毎月選挙やってくれないかしら」と言ってました(笑)
印刷所や映像会社、今年だとWEB制作会社もその選挙特需の恩恵にあずかってるだろうし、選挙特番で使うCGや党首人形も通常は外注なのでCG会社や造形屋さんも選挙サマサマだろうし、調査・アンケートものにはアルバイトが大量に必要なわけで、いろんな人に選挙特需が発生したはず。
選挙運動とか選挙ってなんかムダ使いのように昔は感じてたけど、そうやって景気に貢献してるのかなーと思うようになりました。
似たような例だと、「時代劇」。
「時代劇」って一からセットや小物を作らなくちゃいけないから、現代劇に比べると経費がかかる番組なんですね。
でも、それでもテレビ局が時代劇を定期的に放送するのは、建前上は「お年寄りのため」だけど、「若いスタッフに時代劇の作り方を継承するためだ」と聞いたことがあります。
ひとつの事象に価値はひとつじゃない。
昔から私がブログで書いてることです。
どうも学生さんは短絡的に考えてしまう傾向にあるので・・・。
で、24時間テレビの話。
「その制作費があったら、その分を募金にまわせ」
「主演者にギャラが払われてるとは何事だ」
という意見がボチボチあるけど、なんて子どもじみた発想なんだろうと思うのです。
大人はそんなの全部わかってる。
「チャリティー番組」と思うから腹立たしくなるわけで、「バラエティ番組がチャリティもしてる」と考えればいいんですわな。
「番組を作る」から企業はお金を出してくれるわけで、それだけのお金を(日本の)企業が直接寄付してくれるわけがない。あれは広告費。
「その制作費があったら」と思う人はもっと世の中を知った方がいい。
あ、サザエさんのオープニングって2000年以降、県や自治体の観光協会からお金をもらってるのは知ってます?
だいたい600-800万円ぐらいだそうです。
あれって、お金をもらった地方を紹介してるんですよ。
もしかして、「地方を親切に紹介してくれてありがたい」と思ってました?
世の中の仕組みってそんなもんです。
脱線でした。
「募金は1円寄付したら1円にしかならない。でも訴えることで将来の100万円になるかもしれない」
と思うからこそやってるわけで。
例えるなら、「駅前で募金活動してる時間があるなら、その分バイトでもしてそのお金を募金すればいいんじゃねーの?」という発想と同じ。
「バイトした分を募金」の方が効率を考えリャ得策だけど、それじゃ頑張った人しか募金したことにならないんだよね。
子どもが通う小学校の話を。
「ペットボトルのフタを大量に集めると、ワクチンになる」てなことで、フタを集める活動をPTA会でやってるんです。
で、集まったものをPTAのみんなで洗うんですよ。
PTAの活動は平日なんで、仕事をしてるパパママは午前半休をしてそれをやらされるの。
で、いくらぐらいになると思います?
フタ400個で約1キロになって、それが約21円に換金されます。
それってポリオワクチン1人分なんですよ。たった1人分。
なんか疑問を感じません?
お金にならないものを集めることで「こんなものでこんなに人が助かるの?!(感動)」てな感動があると思ってたら、フタ400個を集めて、一生懸命洗って、一人しかワクチンを打てないの。
その時は7kg集まったので7人分のワクチンゲット・・・。
私、正直に思いましたもん。
「だいの大人が何十人も集まって、しかも仕事を半休してまでやった作業で7人しかワクチン打てないの??だったら、仕事行く代わりに500円寄付した方が全然マシじゃん」
って。
これ、「正論」ですが、果たして「正解」なんでしょうか。
正論がいつも正しいとはいえない。
なぜなら、ひとつの事象には必ず複数の価値があるからです。
いわゆる「それはそうだけど、そういうこっちゃない」ですね。
「それはそう」の部分は言い換えれば誰でも思いつくこと。
「そういうこっちゃない」部分を大事にしたり、「なぜそういうこっちゃないのか?」を真剣に考えたり、わかりやすく説明しようとするのが、デザインや美術の仕事だと私は思ってます。
ただ24時間テレビがタレントさんにお金をかけすぎてるのは否めないよね(笑)
少なくとも、ホームページ掲載写真を画像加工しないと使わせてくれないタレントさんを使うのをやめれば、いくらかは浮くんじゃないかしら。
24時間テレビといえば、Tシャツのイラストをいつのまにか毎年変えるようになったのは残念。
もちろん毎年同じデザインじゃ売れないからだけど、1モチーフだけは継続して使うことをルール化しておくべきじゃなかったかな。
でも、「黄色Tシャツ=24時間テレビ=チャリティー」という発想を日本人に植えつけた功績はすごい。まさにこれこそグッドデザイン(笑)
グッドデザインといえば、本日グッドデザインエキスポ、ムサビとタマビのプレゼンです。
ぜひビッグサイトへ!!
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Comments:1
- yukihaha 2009年8月30日 13:47
手羽さま、こんにちは。
エコキャップ運動は、最近いろいろなところでやってますね。
知り合いがいる小学校でも3年前からやっていますが、
キャップは、洗ってから持っていくのが約束です。
キャンペーンシールなども、はがしてから。
そして、校内の各所にある箱に、持っていった子が入れ、
保健委員が回収して、数を調べてまとめているということです。
つまり、児童の委員会活動です。
児童朝会で、やり方を周知したり、1年生の教室にやりかたを説明に行ったり。始まりは、非常勤で来た養護教諭の呼びかけでしたが、
3年もたつと少しは定着したようです。PTAでのとりくみでも、仕事を休んでまでだと、なかなか理解が
得られないのではないでしょうか。
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- 売れる!チラシのデザインルール from もぼなもな書房 2009-09-13 (日) 14:33
- 売れる!チラシのデザインルール いい本です。実例の解説が中心で使えます。 図書館で借りましたが買います。