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ゆとり教育は悪か?-2

 ゆとり教育は悪か?-1」の続きです。

 

そして、これは生活科でも同じことが言えます。
生活科では絵を描かせることが多いんです。
あ、生活科とは、うちらの頃でいう理科と社会が合体した授業で、学習指導要領では「国語,音楽,図画工作など他教科等との関連を図り・・・」とあります。

 

●ケース1
1学期に「目が不自由な人のためのものを見つけ出して、指定のレポート用紙に絵(もしくは写真)と説明を付けなさい」という宿題が出てました。
ユニバーサルデザインの授業を小2でやってるんですよ。
すごい世の中でっせ。
牛乳パックとかシャンプーのボトルは普通の親でも知ってるだろうから、あえて違うものを教えました(笑)
そして授業の締めくくりは、実際に目の不自由な方をお呼びし、教室まで児童が誘導し、話を聞くような構成。

昔の授業科目だと、これらを括れる科目がないんです。
社会といえば社会だし、美術といえば美術だし、道徳といえば道徳だし。
昔だと「体が不自由な方には親切にしましょう」という話を道徳で本を読んで終わらせていたかもしれません。
でも、「生活」という融合的な括りをつくることによって、深い学びが実践されているのです。

 

●ケース2
この絵を見てください。
生活科でザリガニを観察して描いたリンクロウの絵です。 

20100212060010.jpg

親の目かもしれないけど、このザリガニ、かなりうまいでしょ?
そのへんの美大生より描けてるんじゃなかろうか(笑)
多分、今の手羽はこんなに描けない・・・。
どうしよう。
美大に行きたいなんて言い出したら・・・。

 

実はこの絵のうまさがポイントではないんです。

 

右爪(はさみ)が画面からはみ出てるの、わかります?
リンクロウがどうしたかっていうと、

 

20100212060051.jpg
裏に続きを描いてるの(笑)

 

イラストスペースの中心部分に左爪が描かれてるんで、リンクロウはザリガニの爪がよほど印象的だったんでしょうね。

描きたい気持ちが強いから、裏面に続きを描く。
この自由な発想は確実に大人ではできなくなってます。
うまく画面に収まらなかったら、全部書き直すか、あきらめるかのどっちかを取るでしょう。
私は最初これを見て笑い、次に感動し、笑ってしまった自分に反省しました。

子どもの描いた絵をまるで「天使が描いた絵」のように褒めちぎるのにすんごく抵抗がある、というかむしろ大嫌いなんだけど(笑)、いつの間にか無くしてしまった「気持ち」を、子どもの絵から感じることがある。
絵ってすごい。

その後の保護者会でも、先生はこの「裏面の爪」を一番褒めてくれて、「ああ。いい先生だなあ。子どもの気持ちがわかってるなあ」と嬉しくなりました。

 

子どもに怒ってばかりの親御さん。
それはあなたの「狭い画面の枠」で判断してるだけかもしれません。
ちゃんと画面の裏側を見てあげましたか?

「なぜ●●しないのか理解に苦しむ」「●●を教えないのは理解しがたい」と簡単に言う人がいるんだけど、 なぜ自分の無知や経験不足を最初に疑わないのか理解に苦しみます(笑)
そう反論すると、「ちゃんと伝えてない方が悪い」と言われちゃうんだけど、これこそまさにそういう人がバカにしてる「ゆとりww」だと思うんだけどね。

 
続く。 

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